はるちゃんの介護日記

05.お年寄りとの接し方が分からなかった私

 2ヶ月がすぎた頃、介護士の人から「最近は階段の上り下りもされますよ」と報告がありました。その頃には、義母も仲の良い友達ができ、2人部屋に移っていました。経費も少なくなり助かりました。
 私の体調も良くなり、施設に行くのも婆ちゃんの洗濯物も苦にならなくなってきました。介護士さんに感謝です。
 しかし介護士さんの数はとても少なく、数人でベッドメイク、トイレの世話、風呂や食事の世話をします。我が家の婆ちゃんのように施設の中を自由に(?)歩き回る人にはケガが無いように目配りも必要です。
 二十歳くらいの若い人が多く、会うたびに「なんてよく働く人たちなんだろう。体はだいじょうぶかしら」と心配するほどで、コマネズミのようにあちらの部屋、こちらの部屋と、ため息をつくくらい頑張りやさんの集まりでした。
 
 実は、私はお年寄りに親切にできない人間でしたから。声をかけたり話をしたり、何かのお手伝いをすることは出来るのですが、体を支えたり、手をつないだりという、直接体に触れることが苦手だったからです。私の実家にはお爺さんもお婆さんもおらず、また、父母お年寄りは一人もいなくて、接し方を知らなかったのかも知れませんが、何故なのかは自分でもはっきりとは分かりません。
 私の子供たちは、私達が仕事をしている間、義母に面倒を見てもらっていましたので大丈夫でした。よそのお年寄りにも抵抗無く手を貸してあげたりしてあげていましたので、子供の頃からお爺さん、お婆さんと触れ合うのは大切なことなのだと実感しています。
 私も孫と出来るだけ触れ合うようにしています。時々しか会えませんが、そのときには必ずギューッと抱きしめることにしています。
 
 残念なことに翌月(4月)から介護保険制度が始まることになり、介護認定の数字が低いと金銭的負担が倍以上に増えるとのことですし、婆ちゃんの歩行も安心できるほどには回復していたので、この際家に帰すことにしました。私自身のことは気になりましたが、自分を試す良いチャンスかも知れないと考えるようにしました。
 施設から紹介して頂いたケアマネージャーに相談して、義母がいない間に、外門の階段、玄関、上がりかまち、トイレまでの廊下、全てに手すりを付け、トイレは肘掛け付きの便座に変えました。ずいぶんな出費でしたが、義母が快適に暮らせるならば、それが一番です。その分私の負担も少なくなるとも思いました。
 入院してから5ヶ月余りたっていました。何とか自立してくれることになり、皆に感謝しました。もちろん頑張った義母にも…。(はる)


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