ドクターXの独り言

味覚障害について

 最近、高齢者の方で、食べ物の味が感じられず、食事が味気なくなったとか、口の中が苦いという方が増えてきました。これが味覚障害なのですが、原因もわからず放置されているお年寄りの方も多くいらっしゃるようです。味覚障害の主な原因は薬剤服用による薬剤性味覚障害、食の隔たりや高齢に伴う亜鉛欠乏性味覚障害胃腸障害糖尿病腎臓病肝硬変など全身の病気に伴う味覚障害や、原因不明のものもあります。

 特に必須微量元素の亜鉛の欠乏によるものが注目されています。薬剤性のものも、薬剤が亜鉛の体外への排出を高め亜鉛欠乏を引き起こすといわれています。このほか加工食品に含まれている防腐剤もその原因になるとされています。

 亜鉛が欠乏すると舌の表面で味覚を感じる味蕾細胞の代謝と再生が傷害され味覚の感度が低下します。治療は血清亜鉛の測定と味覚検査の上、原因となる薬物があれば中止し、偏食があれば正し、さらに亜鉛製剤の内服を行います。有効率は70から75%と言われています。原因不明例においても高い有効率が報告されています。味覚障害は高齢者に多い疾患です。

 あきらめないで一度試してみませんか?おいしい食事のために!!


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