ドクターXの独り言

今年の冬のインフルエンザ

 過去10年間で最高の大流行となった昨シーズンのインフルエンザ。いつもの年とかなり異なった様相を呈していました。というのも、例年になくB型のインフルエンザが大流行をしたこと。それと、今まででは考えられなかったのですが5月の連休明けになってもまだインフルエンザの患者さんが発生したことです。今まで単なる風邪と思われていた患者さんが実はインフルエンザであったという可能性があります。現在どこの医療機関でも簡単にインフルエンザの感染を確かめるキットがあり、診断率が向上したためでしょう。ですからインフルエンザはもう冬だけはやる感染症ではないようです。ちなみに、今年沖縄では真夏にインフルエンザの発生が報告されました。
 では今年のインフルエンザはどうなるでしょう。毒性の高い鳥インフルエンザがEUでも確認され人への感染も報告されるようになって来ました。しかしながら、安心してください。タミフル、リレンザは理論的にも、また動物実験でもその有効性が確認されています。最近タミフルによる異常行動、副作用による死亡がテレビで取り上げられていましたが、薬の副作用というより、合併症であるインフルエンザ脳症のためとも考えられます。まだ因果関係もはっきりしておらず、現在のタミフルの服用状態から考えるとむしろ副作用の少ない薬という印象を私はもっています。風邪とインフルエンザは違います。地球上の人口減少をきたしたこともあるスペイン風邪はインフルエンザそのものです。小さな子供さん、お年寄りにとっては死にいたることもある感染症という意識が必要です。


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