ドクターXの独り言

転倒を予防しましょう

 高齢者では転倒は、下肢の骨折特に大腿骨の頚部骨折をきたすことが多く、その多くは寝たきりとなってしまいます。寝たきりになるとそれまで既往症としてあった糖尿病、高血圧が運動をしないことにより悪化したりします。また、足底から脳への刺激が減ることによって認知症が進行したり、寝たきりのため外を見たり、テレビをみなくなったりして昼夜逆転が起こったりします。高齢者の方は、歩行障害の原因となるパーキンソン病や、骨粗鬆症があったりする場合が多く、より若い人に比べ転倒しやすいのです。また、加齢による反射神経の低下、筋力の低下は通常考えられない、布団の上で転倒したり、小さな段差に引っかかって転倒したりします。では転倒を予防するにはどうすればいいのでしょう。まず、基礎疾患がある場合にはその治療が最優先されます。骨折の原因となる骨粗鬆症には、現在確かな効果が確認されているビスホォスホネート製剤などの薬があります。はるかにさめの軟骨などより効果があります。

 また、脚力の衰え、バランス能力の低下を防ぐためにはやはり運動が必要です。ただこれも高齢者の場合には1日30分歩くとか自分に義務づけるのではなく、5分でもいいですから歩こうという意識を持ちましょう。また寒いとき暑いときは、かえって逆効果のこともあります。また、転倒しやすい日本の家屋構造にも問題がある場合があります。転ばぬ先の杖ではありませんが、小さな段差の解消、手すりをつけることなども有効です。


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