ドクターXの独り言

腸感冒・ノロウィルスがはやっています!

 腸感冒がはやっています。
 昔から、熱が出てお医者さんに行くと、よく「腸感冒です」といわれたことがありませんか? 私の父も医者ですが、小さいころ「腸感冒」という言葉を、父からもよく聞いたことがあります。
今、巷で騒がれているノロウィルスによる嘔吐、下痢。これは昔、腸感冒と診断されていた病気です。現在では、冬季に流行し、原因もノロウィルスが糞便などから分離同定されることから、ノロウィルス感染症と診断されますが、以前は発熱もあったことからこう呼ばれたのかも知れません。また、腸感冒といわれる病態は、山陰地方ではよく使いますが、ほかではあまり聞きなれない病名です。
 ノロウィルスは、2枚貝、多くは海の牡蠣から伝染することが知られています。ほかのウィルスが熱に弱いのに対して、なかなかノロウィルスは熱に対しても耐性があり、85度以上の熱で5分以上殺菌しないと死滅しないとわれています。ですから、牡蠣でしたら、鍋はもちろん、殻つきを焼いたものでも感染源となりえます。
症状としては、感染の2〜3日後に、嘔吐、腹部棒満感、下痢を生じます。下痢、嘔吐はかなりひどく、子どもさん、老人では、これによる脱水症状が死亡原因となることもあります。事実、何年か前に当島根県でも、老人施設においてそのようなことがあったように聞いています。
予防は、なんといっても手洗いの励行と生ものを食べないことでしょう。不幸にしてかかってしまったときには、早めにお医者さんに行ってください。ノロウィルスに対しての効果的な薬はありませんが、ある種の抗菌剤を用いれば短期間で快方に進みます。
まだまだ流行は続くようです。十分気をつけましょう。


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