ドクターXの独り言

物忘れとアルツハイマー病

 今日あった人の名前が思い出せない、自分はぼけたのではないでしょうか?と相談にこられる方がおられます。確かに老化によって今まで覚えていた方の名前がすぐに出てこないということは、よくあることです。ただ。何かヒントを与えてもらえればすぐに思い出せるのが加齢による物忘れです。以前あの会社にいた人だが名前が出てこない。よく釣りに一緒にいった人だが思い出せないなどという状況です。だれだれさんでしょ。といわれたらすぐに名前が思い出されるのが特徴です。ですからこれはあまり心配ありません。ただ、今日、その人にあったこと自体が思い出せない、ヒントを与えられてもまったく思い出せないこのような症状はアルツハイマー型の認知症といわれるものです。
 たとえば家族で県民会館にコンサートに行ったとしましょう。突然おばあさんがいなくなり、みんなで探したら家に帰っていたというような事件はたぶんにアルツハイマー型認知症が疑われます。つまり、本人は家族と県民会館に来た後にその前後の記憶が欠落してしまい、なぜ、ここにいるのだろうということになり、帰宅してしまうのです。時間や場所の見当がつかず、日常生活にも支障をきたしてしまう、それがアルツハイマー型認知症です。したがって自分が認知症という病識もないためなかなか、医療機関にも受診されないのが現状です。
 もしこのような方が身内におられましたら、早めに医療機関、内科、神経内科に相談されることを勧めます。


 おいらくネットホームへ戻る  

ドクターXインデックス