ドクターXの独り言

どういう場合に認知症を疑うか?

 最近話題になる認知症、よく外来で聞かれるのは、「最近物忘れがあり自分もぼけたのではないか」という質問です。これについては以前このコラムでも触れましたが、実際、本人が認知症に気づいて医療機関を受診する場合にはどのような事柄が多いのでしょうか、今日はこの辺りの話しをしてみましょう。最近マスコミが認知症について取り上げる機会が非常に多くなったため、以前と違って本人が認知症を気にして受診されることが増えてきています。その中で軽症の認知症で受診されるのは、多くは仕事上の失敗が原因であることが多いようです。会議の時間を忘れて遅刻した、とか、会議のあること自体を忘れて無断欠勤したとかです。中には、会議中に会議の内容自体がわからなくなった部下の報告の内容が理解できなくなった
 また、このようなことが度重なり起こると周囲の人間は認知症ときづかなくても、明らかな失敗として本人には自分は以前の自分ではないというように自覚されると思われます。また、趣味の分野ではゴルフのスコアの記入を間違えるトータルのスコアの計算ができない囲碁や将棋では以前負けることのなかった相手にコテンパンに負ける普通考えられないようなルールの間違いを犯す。などがあげられ、仕事を含めまさか自分がこんなことを間違えるなんて、という驚きとともにその事態を深刻に受け止めてしまい精神的なショックから、うつ症状を惹起してしまうことさえもあります。
 このようなこともあって、もし思い当たる節があれば、早期に受診してください。はやければ症状の改善も十分に期待されます。また、神経内科、精神科はなかなか受診しづらい面もあります。以前から、面識のある近所のお医者様にまず相談されてはいかがでしょうか?


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