ドクターXの独り言

最近注目されている認知症、レビー小体型認知症について

 最近CT、MRI、PETなどの画像診断の進歩によって今までわからなかった新たな認知症が明らかになってきました。その代表的な認知症がレビー小体型認知症で65歳以上の認知症患者さんの中では、アルツハイマー型認知症についで多く見られる病気です。
 画像診断では高率に後頭葉(頭の後ろの部分)の血流低下を認めるのが特徴です。症状として必ず見られるものは幻視で、見えるはずのないものが見えるという症状です。特にその幻視の内容は人、動物、虫など動くものが見えるというのが特徴です。場合によっては知らない人が家の中まで入ってきたというような行動を訴えることもあり、お茶を出してあげたとか、話をしたとかいうような体験談を伴うこともあります。認知症状の変動が見られるのも特徴的で、日によっていいときとそうでないときが見られます。また初発症状の幻視と体の硬直、仮面のような顔つきで代表されるパーキンソン症状から、認知症が隠されたり、見逃される場合もあります。後頭葉の血流低下のためか見たものを認識することがうまくいかないようで、記憶障害などアルツハイマー病で高頻度に見られる症状がはっきりしないこともあります。
 通常放置すればアルツハイマー病より進行が早く、パーキンソン症状から転倒を来たし臥床状態となることもあります。ただ、幸いなことに診断が早くつけばアルツハイマー病に効果のあるアリセプトが劇的に効果を示し、症状の進行を止めることもあります。最近よく死んだおじいさんが枕元に出てきたとか、夢の中でおじいさんと話したとか?知らない人が家の中を歩きまわっているなどの訴えは要注意ですよ。


 おいらくネットホームへ戻る  

ドクターXインデックス