ドクターXの独り言

ピロリ菌について

 最近、NHKでピロリ菌にことが、放映されてから多くの方が除菌目的で来院されるようになって来ました。現在わが国では5千万人のかたが胃にピロリ菌を持っておられます。
 ピロリ菌は胃癌、胃・十二指腸潰瘍の発生に強く関与していることが確認されており、昨年1月にはわが国のヘリコピロリ学会は、「ピロリ菌感染症はすべて除菌すべきでる」と提言しました。当初言われていた除菌後の合併症である逆流性食道炎もその発生は当初の80%ほどでないこともわかってきました。こうなるとNHKの放送どおりすべて除菌したほうがいいように思えますが、高齢者の場合には除菌を行っても必ずしもがん予防にはなりません。なぜなら、長い期間ピロリ筋感染が持続したことによってすでに発ガンのスイッチが入ってしまっていて胃のどこかにすでに癌ができている可能性があるからです。
 ピロリ菌感染を起こしていても日の浅い若い人なら発ガンの予防になります。ただ何度も胃潰瘍などを繰り返している方、ある種の胃の悪性リンパ腫には十分適応があります。また、1週間除菌のための薬を飲んでいただくと、下痢や血便など重篤な副作用をいたすこともあります。以上の点を十分主治医の先生と相談してください。


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