(7)「季刊山陰NO.2」

古浦義巳・春岡直美編
島根日日新聞社発行
定価750円(本体714円+税)


 島根県で創作活動をしている方々の文芸作品を多数収録した季刊山陰の第2号。地方の同人誌にはとどまらず、中央からの文学情報や書評欄、地元書店の情報を掲載している「書店探訪」など、快適な読書生活のための連載もある。この第2号で注目すべきは平田市出身の童話作家・長谷川摂子さんのインタビューと江國香織さんの記事だろう。長谷川さんの著書「人形の旅立ち」は坪田譲治文学賞を受賞、江國さんは御存知のように「号泣する準備はできている」で直木賞を受賞している。両作品ともこの季刊山陰第2号で取りあげたのちに受賞していることから、先見の明があり、編集者のセンスのよさが感じられる。今後も地方の文化活動の拠点として、良質な作品を供給してくれることだろう。