(10)「ユーラシア大陸自転車横断一万五千キロ」

山尾一郎著 
山陰中央新報社発行 
定価1,600円(本体1,524円+税)


 本書は現在島根県内の中学校で教師をつとめる著者が、大学を卒業した1981年から82年にパリを起点にネパールのカトマンドゥまでの約1万5千キロを224日かけて自転車で横断した旅の記録である。
 途中、交通事故の危険や悪路に苦労し、腰痛や慢性的な下痢などの体調不良、自転車の故障などに悩まされながらも無事ユーラシア大陸のフランス、スイス、イタリア、ユーゴスラビア、ギリシャ、トルコ、イラン、パキスタン、インド、ネパールの10ヶ国を走った著者は、異国の地の文化にふれ、そこでの生活を体験し日本とのカルチャーギャップに驚きながらも、自分自身を見つめ直し、自分が将来本当に何をしたいのかを発見していく。この旅は「自分探し」の旅でもあったといえる。